【182話】幸せの丸い貝
大学で日本の風俗を研究している私は、休みを利用して、東北の海沿いの道路を歩いていた。道路から階段が伸びていて、下には岩場がある。
ふと下りてみたそこには1人の少女がいた。
少女は岩場を、何かを探すように歩いていた。
「何か探しているのですか」私は声を掛けた。
「貝を」少女は言った。
「幸せの丸い貝を探しています」
貝とはまた奇妙だ。
それは希少で高級な貝なのかと問えば違うという。
食用かと問えば、食べる人もいるが、と言う。となると、恐らく貝殻が必要なのだろう。
「祭で必要なのです」と少女は言う。「幸せの丸い貝が無いと、祭が台無しになってしまう」
その話に興味を持った私は祭のことを少女に問うたが、少女はよくわからないという。
親類が詳しいというので、頼み込んで家まで案内してもらった。
少女の家はまさに祭りの前日といった様子で、着くなりたくさんのご馳走で歓迎された。
酒が入っていたからだろう。ろくに質問もせぬうちに私は眠ってしまった。
目を覚ますと、もう祭りは始まっていた。少女はいない。私は一番近くにいた人に話し掛ける。
「幸せの丸い貝は見つかったのですか」
「ああ、もうここにあるよ」
やがて祭りは佳境に入り、私は幸せの丸い貝がどんなものなのか理解した。
ああ、それにしても奇妙な風習じゃないか。
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:45:38 ID:Cju5dV2x0
>>94
確か、いけにえってことだったか？
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 00:46:37 ID:ws4X9OkS0
>>97
正解、幸せの丸い貝をくっつけると贄になる
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:02:04 ID:YayUYJ+ZO
>>107
逃げた先で足切られる事件にあった
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:03:47 ID:Cju5dV2x0
>>117
確かにそうも考えられるな
俺が納得した解説は違ったけど
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:04:37 ID:yJJ0Pk7N0
>>117
手で走って逃げたんじゃね？
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:04:24 ID:5zPZN69OP
>>107
走った
両足切断
…？
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:09:28 ID:Cju5dV2x0
>>107
逃げた彼女と両足が切られた彼女は別人
つまり足を切られたのは被害者ではなく…
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:11:26 ID:YayUYJ+ZO
>>107
犯人も女でそっちの彼女が逃げないよう足切られてた
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/16 01:13:57 ID:Cju5dV2x0
>>128
正解
監禁されてたのにどうやってっていうのはつっこんじゃいけない
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